「大事な人を亡くしてどうしたらいいかわからない」- ご質問へのお戻し

 「大事な人を亡くしてどうしたらいいかわからない」- ご質問へのお戻し

※このご質問とお戻しの内容は、4月27日に開催させて頂いた
ピアニスト・永田ジョージ、作家・大木亜希子、無職ハゲ小野龍光による
「ご質問コーナー」に頂いたご相談へのお戻しです。

イベント中でお戻しができなかった「よろしければブログ上にてお戻しします」とお約束したものとなります。

ご質問----

ご質問者:のんたんさん

タイトル:「大事な人を亡くしてどうしたらいいかわからない」

本文:
昨年27年付き合っていた人を病気で亡くしました。
いまだに四六時中彼のことを思い出しています。
このままでは前に進めない、新しいパートナーもほしい気持ちはありますが、現状では出会いもなく、なにをしたらいいのかわかりません。

お戻し----

のんたんさん、4/22のイベント起こしくださり、有難うございます。
少しでも心にエネルギーを感じて頂ける時間となっていれば、嬉しく思っております。

頂いたご質問、自分ごときがお戻しする資格があるのか。

何をお戻ししてよいのか。悩ましく、ただ心が苦しく感じております。

なんら役にもたたないかもしれませが、それでも、なにかお力になれるかもしれないと願い

下記お戻しさせてくださいませ。


まず、何より、感じたのは、それだけ長くお付き合いできた方がいたこと、

そして、今も四六時中思い出すほど、想いをよせる相手であったこと、

そのような方と人生で出会うことできたことは

とても、有ることが難き、有り難きことと、勝手ながら感じ入っております。

長き時間がもたらしてくれた喜びゆえに、

それを失った苦しみ、悲しみは、癒えるのに時間がかかってしまうものと思います。

簡単には癒えないでしょうし、癒えたくない気持ちもあるかもしれません。

でも、その悲しみで前にすすめずくるしいのでしたら

その思い出をどこかに置いて行こうというのでもなく、

胸の奥に無理にしまい込もうとするのでもなく、

そんな素敵な方に出会えた、のんたんさんの人生に感謝しつつ、

その方にも感謝しつつ、

その思い出を大切に胸にかかえたまま、

前に踏み出しみるのはいかがでしょうか。


その方が、今も苦しみ悲しむのんたんさんを見たら、どんな気持ちになるでしょうか。


「自分のために、そんなに悲しまないで。

大丈夫だよ。

僕の好きな君なんだから、頑張って、勇気をもって前に進めるはずじゃないか。

ほら、大丈夫だよ。

一緒に進んでみようよ。」


そんな風に思ってくれているかもしれません。

悲しく、前にすすめないでいる、のんたんさんよりも、

切ないけれど、涙をこぼしながらだけれど、泣き笑いしつつも

前に進みだそうと勇気を奮い起こす、のんたんさんを見守りたいのではないでしょうか。

なので、その方が、笑顔で見守っていくれている姿を

のんたんさんの胸の中で大切に抱きながら、

まずは、今日という日へ進んでいってみてはいかがでしょうか。

今日も、太陽は温かな日差しを僕らに注いでくれて

草木は春を楽しみつつ、時にふる雨は僕らが生きるための食べ物を潤してくれています。

そんな風に、今日も自然は、のんたんさんを囲んで包んでくれています。

そんな時間を、今日も味あわせてくれることに感謝しつつ、

まずは踏み出してみてはいかがでしょうか。

みなさんにお勧めさせて頂いているのは、

早起き、散歩、挨拶、掃除、です。

明け方、自然を感じられる場所を歩くのは、生きる勇気を与えてくれます。

自然に触れると、様々な死が、そこに当たり前に存在します。

虫や、土に戻ろうとする落ち葉や、時に動物の死もそこにあります。

それは、僕ら人間にもやってくる、とても"自然"な姿です。

生きていられるから、やがてその終わりもある。

太陽が上るから、地中の水が空にのぼり雲となり、雨を降らせる。

雨が降るから、雲は薄くなり、また空に太陽が顔を出す。

いわば、それは、自然な流れともいえるのではないでしょうか。

自分も、かならず、やがて、終わりを向かえ、

その自然の一部へともどっていくのです。

でも、今は、幸いにして、まだ"生"は続いている。

味合わさせてもらえていいる。

それは時に切なく苦しいものだけれど、たくさんの、

すでに"生"を閉じた存在に囲まれ、見守られながら、

いまも過ごさせてもらえている。

だからこそ、「有難う」の気持ちとともに

その"生"が終わるまでは、勇気をもって前に進んでいこうとしてみる。

そうすることが、すでに"生"を終え、いまも僕らを見守る存在への

「有難う」の印なのではと思うのです。

そして、朝、いつもより早い時間に歩くと、新たな出会いがうまれます。

「おはようございます」という元気な挨拶だけで、誰かの役にたって

一日を踏み出していけます。

時に、笑顔で「おはようございます」と言ってもらえることで、

見知らぬ人からも、勇気をもらうことができます。

そんな風に、ささやかでも、一歩ずつ踏み出してみる。

今まで挨拶をあまりしなかったかもしれない方にも、お声をかけてみる。

トイレで清掃をしてくださっている方にも「有難うございます」

バスの運転手さんにも「有難うございます」。

だって、それだけ長いこと、幸せをもたらしてくださった方との出会いがあったのだから

そして、その方が今も胸の中で、やさしく見守ってくれているのですから、

そこで頂いたエネルギーを、誰かに巡らせてあげられるのではないでしょうか。

それは、その方だって、嬉しいことかもしれないのではないでしょうか。

「僕のかわりに、まわりのみんなにも「やさしさ」のエネルギーわけてくれて、有難う」

そう思ってくれるかもしれません。


最初は時間がかかるかもしれませんが、

そうやって、すこしでも、外に出て、自然に触れて、

誰かと挨拶する機会が増えていくことに、

自分から、周りの方へ、笑顔や、やさしさのエネルギーを伝えられるようなっていくのだと思います。

そうしていれば、また新たな素敵な出会いがうまれてくるかもしれません。


その時は、胸のなかでの彼も、

「良かったね。僕は君の胸の中にしかいてあげられないけど

近くでハグしてくれる人がみつかって、良かったね」

って思ってくださるかもしれません。


そんな風に考えてみるのは、いかがでしょうか。


のんたんさんの苦しみは、とても分かることはできませんが、

のんたんさんへ、応援は、心から、することができると勝手ながら思っています。

でも、誰より、最大の応援者は、のんたんさんの胸の中からみまもる

その彼だと思います。

その想いに応えてあげるためにも、一歩踏み出して、

外へ出て、やさしく包んでくれている自然を感じ、

時にすれ違い、挨拶しあう人からの笑顔を感じ、

少しずつ、御自身の心にエネルギーをチャージしていってはいかがでしょうか。


昨日の会に起こし頂いただけでも、

ジョージのやさしいピアノや、大木さんの苦しみからの先に拓いた素敵なエピソードや

会場に足を運んでくださった他の方々のやさしさからも

心に少しはエネルギーがチャージされたかもしれません。

そんな風に、さまざまな所へ足を運んでみてはいかがでしょうか。


何もできぬちいさなハゲアタマでしかありませんが、

少しでも、そんな一歩が積み重なる時間が、のんたんさんが訪れますよう

心からお祈り申し上げております。


のんたんさんの今日に、少しでも、おだやかで、時にたのしさを感じる時間が重なりますよう。

龍光








このブログの人気の投稿

瞑想について - 龍光ブログ

はじめに - 日常で役立つ やさしいブッダの教え1

アメリカ最大級のホームレス地域を訪れて - 龍光ブログ