「グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない」を読んで

「グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない」を読んで



「幸せな人生とは?」の問いに対する

人類最長の研究結果をまとめた本を拝読しました。



何よりもまず、

様々な人種、地域、経済や家族環境の人々の人生を

実に84年もの間、世代を超えて追い続けてきた研究者の皆様や

それに献身的に協力し続けてきた被験者の方々に対し

ただ頭が下がる思いでした。


そこでは、

高学歴や高収入を得て、世間的に「成功」と呼ばれる人生を辿りながらも

最後は孤独と不幸せに感じながら閉じられていく人生や、

親に捨てられ、学校にも通わず子供時代から働き、

夢を諦めたにも関わらず、とても幸せを感じて生きている人生や、

夫婦間もうまく行かず、唯一の生きがいの仕事も老化により失い

自殺も考えるほど不幸せに80年近く過ごしながら、

80代になってから人生が拓け、毎日が幸せに満たされている人生…。


実に様々な境遇の"人生の生の記録"が綴られております。


それらを科学的なアプローチで分析し、

得られた知見というのは…


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健康で幸せな生活を送るには、よい人間関係が必要だ。以上。

と科学は答えている。


一度切りではだめで、繰り返し、人間関係を大切にし続けること。

これが、喜びに満ちた幸福な人生を送り続けるための条件だ。

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幸せな人生とは、夢のような社会的成功をつかんだ先にあるわけではない。

大金を手に入れれば向こうからやってくるものでもない。

人はいちばん目につきやすくて切迫したものに意識を集中してしまう。

お金やSNSのフォロワー数など、数値として目に見えるものはときめきを与えてくれる。

ゆえに、追い求める理由を深く考えず、目標に据えて邁進してしまう。

やがて、目標の追求自体が目的化してしまう。

追い求めることの中身はどうでもよくなり、

ひたすら生活水準の向上を求める堂々巡りの競争に陥ってしまう。

人間には、よい状況にもやがて慣れてしまうという面がある。

幸福感は無限に高まるわけではない。

どこかで頭打ちになり、そのレベルが当たり前になる。

年収が10万ドルを超えれば、転職すれば、

使い古した車からランクが上の新車に乗り換えれば幸せになれると思うかもしれないが、

夢が実現すればすぐに慣れ、脳が新しい挑戦、新しい欲望を求める。

これは、人間が生物学的にそうできているせいだ。

人生経験の受け止め方は、むしろ心の持ちようで決まる部分が大きい。

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幸せな人生を得るには、成長と変化が欠かせない。

人は、年をとっていけば自然に変化し、成長するわけではない。

経験し、耐え、行動することのすべてが成長の軌跡を左右する。

成長過程において最も重要なのは、人間関係だ。

新たな人間関係が始まれば、新たな期待、新たなトラブル、

新たな課題が生じるが、そのとき「準備が整っている」ことはまずない。

例えば、準備が完璧に整った状態で親になる人はまずいない。

目の前の状況が人をつくる。

人間関係が変わるたび、

やらねばならないことに対応しながら生きていくのが人であり、

その過程において人は変化する。

それが人の成長というものだ。

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人間関係は生き物だ。

だから、エクササイズが必要だ。

友情や親密な関係を築いてしまった後は何もしなくても大丈夫だ、

と私たちは考えがちだ。

しかし、筋肉と同じで、何もしなければ人間関係も衰えていく。


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人間は、生きるのに必要なものをすべて自分ひとりで手に入れることはできない。

他者がいなければ、秘密を打ち明けることも、恋をすることも、

教えをうけることもできないし、大きなソファを動かすことすら不可能だ。

人は交流し合い、助け合うために他者を必要とするし、

他者とつながり、他者に支えを与えることで幸せを感じる。

与え、与えられるプロセスが、有意義な人生の基礎になる。

人間関係は必然的に持ちつ持たれるのシステムだ。

支え合いは双方向に働く。

人間関係への無力感や絶望感への対処法の一つは

「自分がしてもらいたいことを相手にする」という考え方だ。


2400年ほど前に老子は「他人に与えるものが多いほど、自分が豊かになる」と述べた。

時代は変わっても、人の世は人の世だ。

数百年という時間を経て、幸福研究という領域においては、

人類の知恵が一周して元の位置に戻りつつ有る。

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人生は、いつだって気づかぬうちに過ぎ去ってしまう。

自動操縦で流される日々を生きるのではなく

誰かと過ごすときには、その瞬間を生きている相手を尊重し、

好奇心をもち、注意を向け、気を配る。


人生は、今この瞬間にしか起こらない。

様々な世界的な危機が、これからも人類を脅かし続けるだろう。

しかし、そうした危機への対処に悩むとき、私たちが忘れてはならないことがある。

それは、一人ひとりの目の前には、

今この瞬間、この場所しかないということだ。

究極的に、どんな危機にも立ち向かえる防波堤になるのは、

一つひとつの瞬間に対する生き方であり、

人生、生活の中で出会う人 - 家族、友人、地域社会の人々 - とのつながりだ。


幸せな人生は、ただのんびり気楽に待っていてればやってくるものではない。

むしろ、避けることのできない試練に立ち向かい、

今この瞬間を精一杯生きることから生まれる。

私たちが誰かを愛し、愛されるために心を開くとき、

経験を重ねて成長するとき、

そして喜びや苦難を通して他者と固く結びつくとき、

幸せな人生は静かに姿を現すのだ。


幸せな人生はあなたの眼の前にあるし、手を伸ばせば届く。

人生においては、何事も遅すぎることはない。

生まれつきの気質も、生まれ育った環境も、運命を決めたりはしない。

成人したら人生も生き方も定まってしまう、と思っている人は多い。

ただ、実際はそうではない。人生を有意義なものに変えることは可能だ。

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幸せな人生への道を歩んでいくには、どうすればいいのだろう?

まず、幸せな人生は目的地ではないと認識することだ。

幸せな人生とは道そのもの、

道をともに歩く人達そのものだ。

人生という道を歩みながら、

一瞬ごとに、注意を誰に、何にむけるかを決めていこう。

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といったものです。

この本には他にも至極の知見がつまっています。

そして科学的な知見も含まれています。

世の中を合理的に科学的に見たい方にこそ、

味わい深い本になるかもしれません。


今日も長くなってしまいましたね。

最後までお付き合いいただき、有難うございました。



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