「安定も欲しいけど、動かないと…、でも後悔したくない…どうしたら踏み出せる?」 - 龍光ブログ

  先月の都留文科大学「キャリア形成」授業での

学生さんからの質問と、そのお返事のご紹介シリーズです。
(まだまだたくさん頂いているのですが、この辺で打ち切りにしたいと思います)


今日ご紹介するご質問は

「安定も欲しいけど、動かないと…、でも後悔したくないし…。どうしたら踏み出せる?」

というものです。

もし何かのお役にたてれば、有難きことです。

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■Oさんからのご質問

今の自分の生活が果てしなく続くとしても

今が安定していれば良いと自分は考えてしまいます。

この考えは次に繋がらないとは思いますが

後に後悔もしたくなく次に動けません。

心持ちをどのようにすれば一歩を踏み出せるようになりますか。


■自分からのお返事

0さん、こんにちは。

これから述べるお話は、何も分かっちゃいないただのハゲアタマの戯言

として聞いて頂ければと思いますので、失礼があったら申し訳ありません。


まず、確実に言えるのは、Oさんは確実にいずれ死んでしまう。

大切な家族や友達とも、必ず死別がある。

その覚悟をまず持つことが大切だと思います。


アリとキリギリスという童話を聞いたことがありますか。

アリが冬に備えてせっせと働いている横で、

キリギリスは今日が楽しければよいと遊んでくらしていて、

冬が来る前に死んでしまった。

それが残念ながら自然の摂理です。


そして、自分も、大切な人もいつ亡くなるか分からない。

元日の能登の地震や、かつての東北の地震でも、

それが明らかな事だと感じさせてくれるでき事だったのでは、と思います。


まぁ、だからといって不安に駆られて生きていても仕方がないのですが、

一日だって、同じ日はなく、

安定の保障などどこにもないという覚悟は必要だと思います。


今日24時で小惑星が堕ちて死んでしまうとしたら、今から何をしますか。

誰に会いますか。何を伝えますか。

堕ちる寸前にそれを気づいても、後悔にまみれて終えるのは幸せな人生と言えるでしょうか。


でも、誰もいつ自分の人生が終わるか分からないものです。

人生は「今」の連続でしかありません。

今、動かずに「後回し」にしていたら、

明日も同じ、死ぬ日まで同じく「後回し」になるかもしれません。

そうすると、死ぬ間際に

「まさか、もう最後なのか…。もう少し前にやっておけば」

となってしまうのでは。

今を生きられるのは、今だけです。

明日の自分など、誰も分かりません。

明日以降も安定なんて、夢の中では生きられません。

眼を冷ましてください。

そして、現実の今に生きて、どう生きるべきかを真剣に向かい合ってみてください。

大丈夫です。

「一歩踏み出さないと」と感じているOさんの心がある限り、

その心を勇気をもって表に引き出してあげればいいだけです。

怖く有りません。大丈夫ですよ。応援しています!

龍光


■Oさんからのお戻し



ご丁寧に返信していただきありがとうございます。

確かに明日が安定しているかなんて誰もわからないし

確証のない明日に安定を望みながら生きるのは時間を無駄にしているにすぎないと思いました。

やりたいこと、言いたいこと、

自由にとはいかないけれど後悔はしないように行動してみます。

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