選択で迷った時、何を基準に選んでいくか - 龍光ブログ

 先月の日本滞在にて

山梨・都留文科大学の学生さんたちの「キャリア形成」の授業にて

お話をさせて頂く機会を頂戴しました。


「無職になった自分が『キャリア形成』の授業に出てよいのでしょうか…?」

と伺ったのですが、先生からの熱いメッセージにお応えすべく

100名ほどの学生さんたちにお話させて頂きました。


有難いことに、授業の中でもたくさんのご質問やご相談を頂いたのですが

授業中では答えきれない分については

「よろしければブログでお戻しさせてください」

とお伝えしたところ

「ブログでも良いのですが、学生全員が見られるGoogleドキュメントに

質問がまとめられますので、そこに直接回答頂けたら!」

とのこと。


授業後、質問が集まったGoogleドキュメントを見てみたら、

全部で60件ほどの質問が一箇所に集まっている。


しかも、学生たちは、互いに他の学生の質問も全て見れる仕組みになっている。

ということは、そこに回答する自分の全ての返事も、全ての学生たちに見える。

これは、なかなか緊張感があるぞ。


中には、似たような質問も複数あるけれど、

「前の学生さん向けに書いた回答をご覧ください」というワケにはいかない。

その学生にとっては、自分にとっての課題感から来た質問なのです。

そんな風に、ほぼ同じ質問にも、、

その人なりの課題感を少しでも読み取りつつ

いろいろアレンジを加えて違う切り口でお戻しするなどし

数日かけて、全てにお戻しをさせて頂きました。


「ぜひブログでもご紹介を」とのことですが、全てを載せると読む方も大変なので、

学生さんからお返事を頂けたものを一部だけ、少しずつアップさせて頂くことにします。


と、ながーい前置きはさておき、早速頂いたご質問と、そのお戻しです。


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■Hさんからのご質問

生きている上でもし2つの選択で迷った時、何を基準に選んできましたか。


■自分からのお返事

Hさん、ご質問有難うございます。

人生は選択の連続ですね。

授業を"ピ逃げ(※)"するか、ちゃんと受けるか…などなど。

※ピ逃げ = 教室の端末に、学生証を「ピッ」とタッチし「出席済み」として逃げること。学生から聞き覚えたてで、使ってみたかっただけです。


自分は「アタマではなく、ココロの羅針盤の針が指す方」をオススメします。

直観とでもいいましょうか。

腹でそう感じる方、とでも言いましょうか。

アタマは、自分の過去の経験や、”世間や他人の価値観””他人からどうみられるか”で、安全な選択肢を求める傾向があります。

でも、ココロがそうでない方向を向いているのなら、

それが「ココロから求める道」なのだと思います。

アタマで言い訳を作って選んだ道を選ぶと、

後で思わぬ事が起きた時に

アタマで「なんでこんな選択をしてしまったのか」後悔が起こりがちですが、

ココロから選んだものだと、自分に納得感がありますので、後悔が少ない。

そんな生き方につながるのが「迷ったらココロの向かうほうへ」です。

ちょっと近しいテーマについての自分のブログもあるので

よろしければご笑覧くださいませ。宣伝でスミマセン汗。

決断のタイミング、根拠について-龍光ブログ

特に、SNS時代は「他人の視線」が多いです。

「世間の常識圧」も強いです。

でも、自分の人生は自分しか生きられません。

他人の解釈は、他人のものでしかなく、本来は自分の生き方には関係がありません。

自分の背中に他人が勝手に解釈をポストイットに書いて貼り付けているだけです。

走っているうちに、貼られていた事実も忘れますし、剥がれていきます。

他人の声がどうでもいい、ということではなく、

本当にココロから進みたい道がある時に、

他人の意見や価値観に振り回されなくてもよいのだと考えてます。

一方で、ココロの赴くまま、直観のままなにをしてもいいのか、というわけではなく、

他人や周囲の気持ちを慮ったうえで「ほどよい」選択をしていくこともできます。

上で述べた事と少し矛盾して聞こえるかもしれませんが、

「選択肢は2つとは限らない」という事をお伝えしたいのです。

ゼロかイチかじゃなく、選択肢はその間に無限にある。

グラデーションであるという事実です。

この考えがあると、基本はココロの赴くままに直観で問題ないのですが、

極端(極まった端っこ)に行かずとも良いかもしれない。

端っこに偏りすぎるほど、もう片方の端っこと離れたり意見がぶつかりあったりする。

間(あいだ)の選択もある。

なので、ココロに従いつつも、周囲との「ほどよさ」を磨いていく。

それを磨くには実際に選択を繰り返し、

結果を体験していくほかない(by アリストテレス)と考えてます。

まずはアタマではなくココロに従いつつ、

とはいえ、やりすぎちゃったとか、他人の意見も大切だったとか反省しつつ、

自分なりの「ほどよい」選択力を磨いていく。

そんな風に自身を磨き成長していく。

自分もまだその途上です。

共に磨いてまいりましょう。

ご質問有難うございました。

龍光


■Hさんからのお返事

質問への回答、ありがとうございました。

就活の関係で、公務員と企業で迷っていたため質問させていただきました。

自分の心に従った方が、楽しそうだしワクワクする気がしました。大変参考になりました。

ブログの方も拝見させていただきます。ありがとうございました。

H


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と、こんなやり取りを60件ほどさせて頂きました。

また、都度、こちらでもご紹介させてくださいませ。

なにより、貴重な機会を頂いた先生には、大変感謝しております。

有難うございます。



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