「性格が合わない人と上手く付き合って行くには?」 - 龍光ブログ

 先月の都留文科大学「キャリア形成」授業での

学生さんからの質問と、そのお返事のご紹介シリーズです。


今日ご紹介するご質問は

「性格が合わない人と上手く付き合って行くには?」

というものです。

もし何かのお役にたてれば、有難きことです。

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■Iさんからのご質問

人間関係を築く際に、

性格が合わない人とも出会うと思うんですけど、

上手く付き合って行くにはどうするといいですか。


■自分からお戻し

Iさん、ご質問有難うございます。

人の性格も実に色々なものだと思っております。

ポイントは「人それぞれ、違うもの」という事実に向き合うことと思います。


「自分にとって」合う合わないはあるでしょう。

Iさんが「苦手」と思う相手からは

Iさんも「苦手」と思われているかもしれません。

よくあるケースです。

だって、苦手な人を相手にすると

意識して無くても表情や話し方にでてしまうものですから。

プロの女優さんならまだしもですが。


なので、どんな相手であっても、

「苦手」などすぐに解釈しようとせずに、

まずは

「まだこの人のこと本当に分かってるわけじゃないかも。

どんな経緯があって、どんな価値観で、どんな事に興味があるのだろう」

と、相手への好奇心を持ってみる。


そうしなければ、

相手のことを知るキッカケが生まれません。

相手を知らなければ、本当に苦手かどうかも分からず、

「まだ知らないのに、勝手になんとなく解釈しているだけ」かもしれません。



逆に、Iさんが、

ご自身の事よく知らない人から「Iさんって、〜〜だよね」って言われたら、

どう思うでしょうか。

あまり気持ちよくはないかもしれませんよね。


よく知らない相手の事を「〜こういう人」って思っているのは

実は「偏見」かもしれません。


「まだ相手のこと知らないかも」という前提で相手を知ろうとする努力から、

一見「苦手」と思っていた相手の中にも、

うまく折り合える部分が見つかってくるものですし、

一見「苦手」と表面的に感じていた相手の言動にも、

「なるほど、こういった経緯や価値観から喋っているのなら、

まぁ理解できなくもないかも」と、

あらたな視点を得ることもあります。


この「相手をすぐに解釈しようとせず、より理解しようとする」

という行為は

苦手な人に対してだけに限らず、

たとえば恋人相手であっても、

とても重要なスキルだと思っています。


性格があう、相性が合わないと思う相手でも、

他人である以上、かならず違う点が出てくる。

意見の相違もあるでしょう。


そういった時は、なぜ自分とは違う考えなのか、

相手をより理解しようと相手の視点にたって、

相手の考えを「まず聞く」。


自分がどう思うかを頭で考えたり、相手に伝える前に、

まずは「聞いて知ろうと努力する」。


自分の話しをしっかり正面から聞いてくれようとする人に対しては、

好意を持てるものではないでしょうか。


自分が誰か話している時に、

スマホ見ながら話し半分で「はいはいそういうことね」と言われたら、

少し寂しいですよね。


誰だって、自分の事を知ってもらいたいし、

理解してくれようとする人には好意を持ちがち。

だから、まずは相手の話しをしっかり聞いて

考えを聞いて、理解しようと努力する。


性格が合うか合わないかの解釈は、

相手のことを理解してからでも遅くないかもしれません。


…と、ネ申(妻)から

「オマエ、マジ人の事分かってないから、前のヨメに逃げられたんだぞ」

と仰って頂くレベルの人間からの、

参考にならぬ戯言でした。

その程度に受け流して、

僕よりはるかに善き人間関係を作れるような、

強くしなやかで優しい心を育てていってくださいませ。


龍光


■Iさんからのお返事

丁寧なご返信ありがとうございます。

読んでいると、

そう思っているのかなと共感する点も合ったので

これから人と関わっていく際に注意していきたいと思います。


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