チョッピリ思いやり

チョッピリ思いやり - 龍光ブログ


今日からアメリカでのお話し会ツアーへ

10日間ほど参らせて頂きます。


実にいろいろな縁があって実現した今回のツアーなのですが

大きな縁をくださったのは

"龍光ポスト"に頂いた1通のお便り。


送り主は

ロサンゼルス在住の80代の鶴亀さん。


「龍光さんをアメリカに招待するのは

"とても変わった会"です」


その鶴亀さんが2年ほど前に一人で始めた

"最初から組織体の無い組織"が

「チョッピリ思いやりの会」

とのこと。


鶴亀さんによる、その"会"のご紹介文をシェアさせてくださいませ。

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日々の忙しい生活の中で私達はフト何かに気付くことがあります。

それは室内の植木鉢の花が少ししぼんでいるのが眼に入ったり、

または重たい荷物を抱えて歩いている老人や

突風に帽子を吹き飛ばされた婦人の姿だったり、様々です。


そんな時に私達は一杯の水を上げたり、荷物を持って上げたり、

風でころげる帽子を追っかけて拾ったりします。


これは誰でもが日常的に行っている小さな思いやり、親切です。


またはフト突然、離れて暮らしている家族のことが頭に思い浮かぶことがあります。

長い間音信不通の昔の友の姿を思い出すときもあります。

またしばらく連絡を取っていない入院中の知人のことがフト頭に浮かぶときがあります。


チョッピリ思いやりはそんな時にすぐ行動するようにしようという会です。


今は忙しいからとして、先延ばししたり、

または忘れてしまうのではなく、すぐ実践しようという会です。


会員には誰でもいつでもなれます。

貴方自身が決めれば、その瞬間、貴方は会員です。

入会手続きも要りません。

もちろん、入会費や年会費もありません。

入会・退会も自由です。出たり入ったりもOKです。

全て貴方が主役です。


そして何よりも自由な心が大切です。

楽しむ心が重要です。

会の組織や本部もありません。貴方の心自身が本部です。

全て貴方自身が中心であり、貴方自身が自由に好きなように実践する会です。


チョッピリ思いやりの会が始まったのは

カリフォルニア州で2年前のクリスマスの頃でした。

Tさんという当時86歳の日本人の男性の家に間違った小包が届きました。

家の番号は同じでしたが、ストリート名が違いました。

配達人のミスでした。

普通は配達会社に電話し、翌日ピックアップして貰い、

配達会社はその荷物を正しい住所に再配達します。

しかし、そのプロセスには少なくても二、三日は掛かります。

荷物は小さな小包で、恐らくクリスマスの贈物のように思われました。

そこでTさんは車で15分程の家に直接届ける事にしました。

ささやかな思いやりです。


ドアベルを鳴らすと出て来たのは高齢の女性でした。

やはり、それは離れて住む娘からのクリスマス・ギフトでした。

クリスマス前に届くのとその後に届くとには大きな気持ちの違いがあります。

母親はとても喜び、Tさんに深く感謝しました。



チョッピリ思いやりは知らない所で連鎖反応的に波及する面があるようです。

このTさんのエピソードが私が

「チョッピリ思いやりの会」をスタートするきっかけになりました。


それまで私自身も色んな状況で見知らぬ人々の思いやりや親切を受けたことがあります。

もしこのような実践をより多くの人が毎日より多く行うようになれば、

それはチョッピリの蓄積できっと大きなものに繋がるのではと思いました。


私の最初のチョッピリ思いやりは

ウクライナで寒さに喘ぐ人々にホカホカカイロを贈ることでした。


テレビでウクライナの人々が冬の寒さの中で

電力やガスも途絶え苦しんでいる姿を観ている時に

フト学生時代に山登りしていた頃に役立ったホカホカカイロのことを思い出しました。


どうしたら届けられるか色々ネットで調べている内に

同じような考えを持っている人々が山形市や福島市で活動していることが判りました。


82歳のTさんという方が代表で10名程のボランティアの皆さんが

「ウクライナに使い捨てカイロを送ろう会」を作っていらっしゃいました。


すぐにTさんに連絡を取りました。


そして私の超ささやかな思いも活かして頂くことになりました。

結局、同会では最初の目標の3万個を遥かに超えて、

36万個のカイロが集まり、ウクライナに送られました。


1,200人余りの志ある人々から届いたカイロには

何通も手紙も添えられており、その一つには


「私も生活が苦しく全く余裕がありません。

しかし、ウクライナの人々の窮状を思い、

一個だけですがお送りさせて頂きます」


というのもありました。


上記はチョッピリの思いやりが、皆が協力すれば、

大きな動きになるという一つの実例です。


私の体験から言えることは

「思いやりは連鎖反応を引き起こす」

ということです。


しぼんだ花に水を上げれば、翌日には花は元気を取り戻し、

美しくなるように、思いやりを受けた人は嬉しくなり、

また周りの人に同じように優しくなります。


どんなチョッピリの思いやりでも良いですから、

ためらわず実行してごらんになったらどうでしょう。


今流行りのチャットGPTにチョッピリ思いやりについて聞いてみました。

チャットGPTさんは「とても素晴らしいこと」だと褒めてくれました。

私が「誰でも出来るチョッピリ思いやりは何ですか」と尋ねたら、

それは「Smile」ですと即座に答えがありました。


確かに仏教でも「顔施*」といいますが、
* 顔施(がんせ) - 和やかな表情で人と接すること

出会う人々に笑顔を向けることは

誰でもいつでも出来るチョッピリ思いやりですね。

お金も一銭も掛かりません。

気持ちだけあれば誰でも出来ることです。


またチョッピリ思いやりの基本は「フト」です。

意図的なものではなく、何か自然に「フト」気付いたり、

思い浮かんだことを実行することです。


「フト」は私達全ての人間が心の底に持っている

優しや思いやりが貴方や私に呼び掛けている瞬間なのかも知れません。


私は首から下、全身が動かない寝たきりの女性が、

近くの孤児院の子供達に月曜日から金曜日まで

毎日一時間電話しているのに感動しました。

介護の人に電話を持って来て貰い、子供達とお喋りします。

週末にはそれらの子供達が、

「自分達皆のおばあちゃん」に自分が書いた絵などを持って遊びに来ます。

素晴らしいチョッピリです。


私達一人一人の力は小さいですが、それが集まれば、大きなものになります。

また貴方のチョッピリの思いやりの行動は連鎖反応的に広がります。

是非一緒に楽しみましょう。


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以上が、

僕をアメリカへと呼んで頂くキッカケをくださった

鶴亀さんによる

「チョッピリ思いやりの会」のご紹介です。

僕も、さっそく参加させて頂きました。


だれでも、いつでも、今からでも、

「フト」自由に参加可能です。

笑顔をふりまくことだけでも、okです。

それが、周りにも、そして自分にも、

さらなる笑顔を広げていくことになる。


素晴らしい、考えと実践と思います。

そして、なにより自分も

日常にて継続していきたいと思います。


ということで、アメリカでの新たな縁が楽しみでなりません。


今日もお付き合い頂き有難うございます🙏。




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