「40代で離婚」- ご質問へのお戻し
※このご質問とお戻しの内容は、4月27日に開催させて頂いた
ピアニスト・永田ジョージ、作家・大木亜希子、無職ハゲ小野龍光による
「人生、詰んでからが本番だった件」にて
「ご質問コーナー」に頂いたご相談へのお戻しです。
イベント中でお戻しができなかったものに「よろしければブログ上にてお戻しします」とお約束したものとなります。
ご質問----
お名前:クレハさん
タイトル:「40代で離婚」
本文:
龍光様のファンです
いつもありがとうございます
得度された方にファンと申し上げるのはOKなのでしょうか
失礼にあたりましたらすみません
この度40代で離婚いたしました
1人で生きていくだけの稼ぎはあるものの
パートナーを見つけたい所存です
周囲は励ましてくれるのですが
アプリでは親のような年上男性から声をかけられ
実際に会ってお探しすれば20代の遊び目的の方が声をかけてくださる
良い方と出会えず困っております
40代で同年代のパートナーを得るのは難しいのでしょうか
お言葉頂けましたら幸いでございます
お返事----
クレハさん
こんにちは、龍光です。
先日のイベントにお越し下さり、有難うございます。
ファンと思って頂くのは、大変に有難い一方で
自分は自身のことを「犬の💩となんら変わらず、ただ土に還るだけの存在」と見ており
そうすると、クレハさんには失礼な存在のようにも感じ、なんだか申し訳ございません。
でも、大変うれしく、有難うございます。
さて、新たな出会いについてのご質問、
有難うございます。
イベントでもお話させて頂きましたが、
前世ではありますが、自分も過去一度離婚している人間でして
ネ申(現妻)からは
「オマエあれだろ?前のヨメに逃げられたから、私と出会えたんだろ?
前のヨメに感謝しとけ」と仰って頂いており
「オマエのような恋愛を語る資格もないヤツに恋愛の相談をする方が気の毒だ」との御言葉を頂くような人間ですので
はたして、自分ごときがどのようなお返事をお戻しできるのか、、、
という不安もあるのですが、せっかくのご縁で頂いたご質問ですので
自分なりに考え、お戻しさせてくださいませ。
さて、少し一般論のようなお話からになりますが、下記。
自分の所に頂く対人関係でのご相談で多いのは、
相手に対しての期待が一方的であるケースがほとんどです。
「なんで(自分の期待通りに)〜してくれないのか」
「なぜ(自分の期待とは違う)〜な態度をするのか」
「相手は〜してくれるはず/するのが当然(なのにしてくれてない)」
ですが、期待をしているのは自分であり、
時にそれは「自分だけの望み」でしかなく、
相手にとって望んでいる事ではないかもしれない。
相手にだって、その方なりの「こうあるべき」「こうあってほしい」という期待がある。
どれだけ長く一緒にいる相手だとしても、
その人は自分とは別な人間ですので、その人の期待は自分と同じであるとは限らない。
にも関わらず、ときに「(自分だけの)期待どおりの状態」を求めてしまうもの。
そうすると「思う通りにならない」という苦しみがうまれて、相手との関係がこじれがちになる。
一方的に期待をしてしまっているのは自分だし、「思う通りでない」と感じてるのも自分でしかない。
にも関わらず「相手が(期待と違い)悪い。許せない」と感じてしまい、自分も苦しむ。
結局は、自分の苦しみは自分が生み出してしまっている。。
これが、多くの対人関係でのこじれの構造と考えております。
とはいえ、誰しも自分だ大切というのが、生き物としての性(さが)なので、
そんな失敗をしてしまう自分すら、愛おしいものではありますが。
じゃあ、どうすれば?
当たり前のことでしかないのですが、それは
「相手にとっての期待」"も"満たせるよう努力する。
だって、「パートナー」なのですから。
自分の期待と、相手の期待も、それぞれ満たされて、初めて相互の関係となるのだと思います。
さて、長くなってしまいましたね。失礼しました。
クレハさんのご相談の件ですが、ぜひ一度クレハさんに見つめ直して頂きたいのは
「自分は、一体、パートナーに何を期待しているのだろうか」
という点です。
以下に述べるのは、あくまで自分の勝手な妄想でしかなく、
あらゆる可能性の一部としてお流し頂きたいのですが、例えば。
「自分と同じレベルで稼げる方がよい」
「同じ年代として同じような人生ステージを共有したい」
「同じ年代として、同じような価値観を共有したい」
などなど、あるかもしれません。
その中で、なにがより大きな「期待」なのか。
それはなぜなのだろうか。
同年代でなくても、似たような価値観の方もいますし
同年代でも、心身の年齢感が違う方もいらっしゃいます。
「何を期待しているのか」
それをあらためて、御自身で見つめてみてもよいのかもしれません。
そうすることで、クレハさんにとっての「良い方」というのが、
どういう姿の方なのかヒントが見つかるかもしれません。
そして、さらに重要なのは
「一方で、自分は相手に対し、何の期待に応えられるのだろうか」
という事を掘り下げてみるのも、大切なことかもしれません。
恋愛関係に限らず、雇用者と従業員、親子、友人関係、お隣さん、
あらゆる対人関係において、善き関係になれるかどうかは、
「相互の支え」が成り立つことが重要だと考えております。
誰もが、自分が大切でかわいいので、「自分の相手への期待」を重視してしまいがちですが
相手だって「自身が大切」ですので、相手も自分に対して「こうであってほしい/こうしてほしくない」期待があるはず。
それが、双方、ほどよく満たされた時に「よき人間関係」が成り立つ。
それが片方だけ、もしくは両方満たされない時は、こじれがちになり、うまくゆかない。
「良い方」と出会うためには、
恋愛対象になるならないの前に、
自身が、「相手にとっての『良い方』」であろうとする努力が大切なのではと思ってます。
あらゆる方にお勧めしているのですが、
早起き、散歩、挨拶、掃除。
これでも、「良い方」との出会いが生まれているケースがあります。
朝からにこやかに挨拶をしてゴミ拾いをしている方がいたら、素敵だなぁと感じるものではないでしょうか。
もちろん、この4つ以外でも、誰かにとって「良い方」にはなれるかもしれません。
僕の最年長のLINE友達(102歳)のおばあちゃんは、90代になってから
旅行先でイタリア人(70代)の彼氏を作ったという話しを伺いました。
そのおばあちゃんはとっても素敵な方で、僕もいつも心を癒やして頂き
勇気を頂きます。
おばあちゃんにハグをされると僕(40代)も、とても満たされる自分が(前世で)おりました。
ときに年齢関係なく、人は他の年代の方とも相互に「良き人」になれるのだと思います。
そして、恋愛感情抜きにお互いに「あの方素敵だなぁ、いい人だなぁ」という気持ちが生まれて初めて、
よき恋愛としてのパートナーとしても発展していけるものかもしれません。
そんな将来の善きパートナー候補とのご縁は、
街のゴミ拾いからでも、周囲への挨拶からでも、旅行先でも、
日常ですらも、転がっているものかもしれません。
クレハさんにとって、なにか誰かへ「善き人」と感じてもらえる時間が重なり
善きパートナーとのご縁につながり、その後の善きパートナーとの時間が重なっていきますよう
勝手ながらお祈りさせてくださいませ。
龍光