「ワクワクさが少なくなりました。」 - ご質問へのお戻し

        ※このご質問とお戻しの内容は、4月27日に開催させて頂いた

ピアニスト・永田ジョージ、作家・大木亜希子、無職ハゲ小野龍光による
「ご質問コーナー」に頂いたご相談へのお戻しです。

イベント中でお戻しができなかったものに「よろしければブログ上にてお戻しします」とお約束したものとなります。


ご質問----

お名前:バシーさん

タイトル: 「ワクワクさが少なくなりました。」

本文:
仕事は充実してますが、趣味にワクワクする事がすくなくなりました。
何回か心の病等になって、あまり仕事の方にこん詰めることが減りました。
これは何か作り出すきっかけでしょうか?

お返事----

バシーさん

こんにちは、龍光です。
先日のイベントに参加頂き、有難うございます。

お戻しが遅くなり失礼いたしました。

さて、ワクワクする事が少なくなった、ことが

「何か作り出すきっかけ」とお感じになる考え、

とてもステキだなと勝手ながら感じております。

勝手ながら、それこそ「チャンスタイム」と思ってます。

時に「ワクワク」は欲しくなるのですが、

常にワクワクし続けることなど起こらず、

どこかで「ワクワクしていた対象」が無くなる(手に入れる、飽きる、他のワクワクに気を取られ忘れるなど)。

ワクワクすることは長く続かず、人生の刹那でしかない。

なので、ずっとワクワクし続ける人生など、起こり得ない。


なのに「もっとワクワクしたい」と求め続けてしまうと、

常にそうはなれないので、その分苦しみます。

ギャンブルやお酒などでのめり込んでしまうのは、まさに

「もっとワクワクを!刺激を!」という果てでもあり

ワクワクを置い続けるのは、時に危険でもあります。

なので、「ほどよさ」が大切。

バシーさんは、ワクワクの機会が少なくなったと感じられるのは

それだけ「ほどよさ」の掴み方がうまくなったのかもしれません。

だからこそ、「何か作り出すきっかけ」として感じる事ができたのではと。

それは、御自身が変われるチャンスタイムなのでは、と。

そう勝手ながら感じた次第です。


て、でも、ワクワクが少ないとなんだか、つまらないような気もする。

じゃあ、どうしたらよいのか?

あくまで、ひとつの参考のお話として流して頂ければと思いますが、

下記に自分なりの考えを…。


人生には、「ワクワク」とは違う、楽しみ方、満たされ方があると思っています。

それは、「有難う」という機会を探す事です。

何か、自分が誰かから支えられて「有難う」と感じられるものが身の回りにないだろうか?

と探してみる。

実は、生きているだけで、そんな「有難う」と感じられる物事に溢れている。

呼吸ができるのは、そこいらにある様々な植物のおかげ。

ご飯が食べられているのは、植物や動物が生き延びてくれたおかげで、それを支える太陽や雨のおかげ。

電気が使えているのは、過去の誰かの発明のおかげで、今も電力会社で働いている人のおかげ。

インターネットが使えているのも、海底にケーブルを引いてくれた方や、サーバーを管理してくれている方や、あるいはコールセンターでハードクレームにひたむきに向き合ってくれている方のおかげ。

考えてみると、自分ひとりでできていることなんて、ほとんどない。

実に多くの、目に見えない人たち、動植物、自然に支えられて、生活している。

そんな物事に目を向けてて、「有難う」と言えるものを探してみる生き方は、

ワクワクとは違う、たのしさ、満たされをくれる。そう感じております。

朝、早起きして、散歩をして、自然を感じる所を歩き、

新緑を感じ、虫や鳥たちの生きようとする姿を感じ、時にすれ違う方に

にこやかに「おはようございます」と元気に挨拶してみたり、

道に落ちているゴミを勇気をもって拾ってみたり。

そんなことだけでも、なんとも癒えぬ満たされは得られる。そう感じております。

なんだか、無職のヒマ人の脳内お花畑的な発想に聞こえてしまったらお恥ずかしいのですが、

これは科学的な根拠もあるお話だと思ってます。

ワクワクを求めるのは、我々に興奮や幸せを感じさせる脳内物質のひとつ、ドーパミンの放出を欲しがっているから。

ドーパミンは、刹那しか満たしてくれず、同じ放出量にすぐに慣れて

もっと放出量を求める。つまり強い刺激を求める。

これが、中毒を産んでいく。

でも、ドーパミン以外にも我々に幸せ感を与えてくれる物質がある。

セロトニンやオキシトシン。

これらは、運動したり(散歩)、日光を浴びたり、もしくは他人とにこやかに交流したり(挨拶)、人に善きことをしたり(掃除)することで、得られる。

他にも「何か作り出すきっかけ」はあるかもしれませんが、

もしご興味があり、まだされてなければ、早起き、散歩、挨拶、掃除、をお勧めさせてくださいませ。

ちいさな「有難う」が見つかり、特にワクワクするような特別なことがない毎日でも

なんだか、うれしく、満たされて過ごすことができるかもしれません。

能天気でヒマなハゲアタマの戯言ではありますが、

何かのきっかけになれば有難いです。

それでは、バシーさんの今日もおだやかでおもしろき時間に溢れますよう。

龍光


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