仏教ってそもそも何? - 日常で役立つ やさしいブッダの教え2

「 仏教ってそもそも何?」

ちょっと、ウンチク的なお話しからスタートになります。


めんどくさければ飛ばして頂いてもいいのですが、

この前提を知って頂く方が理解がしやすと思い、お付き合い下さいませ。



「仏教」 とは 「仏の教え」。



仏(ほとけ)というのは、約2500年前のインド亜大陸で生まれ、80歳で亡くなった、ゴウタマ・シッダールタという名のシャカ族の人物です。


御本人の遺骨とされる物も残っており、実在したとされてます。


ブッダ、お釈迦様、釈尊(しゃくそん)など、様々な呼び名が残されてますが、同じ人物の事です。ここでは、「ブッダ」で統一させて頂きます。


※仏教誕生以前の古代インドでは「ブッダ」とは「目覚めた人 / 真理を悟った人」という一般名詞だったそうです。ですので、「ブッダ」と呼ばれた人は他にも複数存在していたとされています。ですが、現在では「ブッダ」= ゴウタマ・シッダールタと固有名詞化されているのが通例なので、ここでは「ブッダ」としてお話ししていきます。


ブッダは、現在のインド-ネパール国境あたりにあるとされる小王国の王子として生まれ育ち、妻子も持ち、一般民衆からみると実に「満たされてる」環境の生活をしていたそうです。


ですが、人が生きていく中でぶつかる「老い」や「死」の存在といった様々な苦しみの存在に悩み続け、その答えを求め、29歳の時に妻子を残して王国を抜け出し、無一文で家も持たない修行者として生きる決断をしたそうです。


王子という立場を捨てて、妻子も捨てて、華やかな王宮を出るほどまでに悩んだのですから、よほどの苦しみだったのではないかと、勝手ながら感じております。


その後様々な苦行を6年間経て、35歳にて、自身の思考による「気づき」を得て(覚りをひらき)、その後80歳で生涯を閉じるまでの45年間、インド各地を歩き回りながら、彼が気づいた「教え」を伝えてきた、とされています。


その「教え」が、「仏教 = 仏(ブッダ)の教え」として、いまに伝えられています。


では、その「教え」は、どのようなものなのでしょうか。



特に、日常で役立つ部分でフォーカスしてまとめると


迷いや苦悩に囚われず、心の平安を手に入れる考え方、生き方 


と表現できるのでは、と考えています。


※スッタニパータ839句、962-975句等。 ※後にも補足しますが、ここでいう「ブッダの教え」は、シンプルで日常でも分かりやすい内容にフォーカスするため、ブッダ自身が語った内容がもっとも色濃く反映されているであろう、より古い時代にまとめられた「経典」を元に進めております。「涅槃(ねはん)」や「解脱(げだつ)」を目指すといった概念は、後世で体系化された経典で生まれた言葉と考えられ、理解の難易度が増すため、これらの専門用語は、この斜体文字での補足にとどめております。シンプルな内容にすることでブッダの教え全体を歪めてしまうというご批判もあるかもしれませんが、「日々の生活で役立つエッセンス」を説明する意図としてご理解くださいませ。


そして、日常のなかで、具体的にどういう考え、生活をしていけば、心の平安に到れるかを、とてもシンプルに具体的に説いてくれています。


それが、これから順番にみていく、ブッダの教えです。


次は「「仏教」は、自ら考え実践していくもの」です。



なお、ご興味があれば、

(補足)仏教って、ややこしいモノなのじゃないの?


もご覧くださいませ。



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