中村哲先生の生き様に触れて

 ミャンマー・ヤンゴンにて、中村哲先生のドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」を鑑賞し、その撮影・編集をされた谷津監督の講演をお聴きする機会を頂きました。


中村哲先生は、ご存知の方も多いと思いますが、アフガニスタンにて、医療の無い地に病院をたてて、ほぼ無償の医療を届けるだけではなく、自ら馬にのって山間の無医村集落を周り、手足を失うような、らい病など苦しい病気に苛まれる多くの方々の生命を救い、心に向き合ってきた方です。

そして、医療の前に、まずは生き抜くことすら難しい地にて、人々の生活を救い、生きる希望を灯すべく、戦争の恐怖の中でも、井戸掘りだけではなく、自ら土木建築の勉強をゼロからし、自ら泥まみれになり石を運び、用水路を堀り、砂漠の荒野を一面の緑の土地に変え、人々が暮らせる場所に変えていった方です。

そして、凶弾に倒れ、アフガニスタンにて生命を閉じられた方です。


著書を拝読した事はありましたが、今回、ドキュメンタリー映画を見て、そして谷津監督のお話しを聞いて、言葉に尽くせぬ感動で、しばらく動けなくなりました。

人様のために、など一言も発せずとも、文字通り、ただただ人様のために生命をなげうって、自分の医師という専門など関係なく、できうることを目指し実現していく強い意志。地元の方々のための活動でありながら、疑いの偏見を持たれながらも、現地の方々を説得し続け、結果的に多くのアフガニスタンの方より慕われる立場となった生き様。

今後、自分がどのように生命を使っていくかにおいて、とても強い影響を与えて頂く機会となりました。


ご興味を持っていただいた方は、今までテレビや本ですでに中村哲先生の生き様に触れていらっしゃる方も、改めて本を読んだり、他の本を読んだり、映像をご覧になられる機会になれば、大変有難いです。

中村哲先生のご出身の九州大学のサイトには、先生の様々な書や映像などのアーカイブがありますので、ご参考頂けましたら幸いです。


何が人様のためにできるなど分からぬまま今も過ごしておりますが、

今回初めて、自分として、皆様のお力をお借りして、実現したいことが生まれました。

それは、今回自分が観させて頂いた中村哲監督の映画の上映会と谷津監督の講演会を企画させて頂く事で、中村哲先生の生き様、先生の灯してくださった希望の灯をシェアしていきたいというものです。

自分はなんら力もなく、カネも捨てた身ゆえ、みなさまのお力をお借りせねば実現は難しいですが、もしこのブログを読んで、また中村哲先生の著作などを読んで、共感頂ける方がいらっしゃいましたら、龍光ポストよりご連絡を頂けましたら幸いです。

自分ごときが出しゃばるような事ではないのかもしれませんが、先生から頂いた心の灯を紡いでいくお力にわずかながらでもできればと感じた次第です。

今日もお付き合い頂き、大変有難うございました。

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